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マンガ・アニメ・アート表現をまもる石川あくしょん準備室

マンガ・アニメ・アート表現を守る活動をします。 石川県を中心に、ネットだけでなくリアルの啓発活動もよていしています。

保坂展人の児童ポルノの論点整理

児童ポルノ法改悪の反対の代表的論客、保坂展人さんの児ポ法の論点整理(抜粋)です。

児童ポルノ禁止法改正案の最新版「論点整理」

1.恣意的な運用を許すあいまいな定義

・・・ アメリカのような具体的な定義はなく、主観的・感情的・曖昧な要件のみだ。なかでも3号ポルノは「性欲を興奮させ又は刺激するもの」という漠然としたもの。(性的振る舞いからは距離があると思われる)ソフトヌードのような表現まで含まれかねない。・・・

1-1 恣意的な運用が膨大な“犯罪者”を生むおそれ

1-2 3号ポルノの定義によって映像作品にも多大な影響
・・・たとえば、第6回日本アカデミー賞を受賞するなど高い評価を受けている「転校生」では、当時16歳の女優の上半身裸の場面がある。第1回ゴールデンラズベリー賞を受けた「青い珊瑚礁」では当時14歳のブルック・シールズが全裸で海を泳いだり、全裸で抱き合うシーンがある。有名女優が16~17歳で出演した映画にも全裸、半裸、性行為を思わせるシーンがあった。このような映像作品も児童ポルノにあたるのならば、視聴者が保存しているビデオテープ・DVDはもとより、映画会社やテレビ局が保存しているマスターテープまで廃棄しなければならないというのだろうか。・・・

1-3 曖昧な定義が警察の恣意的捜査を許すおそれ
 
・・・反戦運動に取り組んでいたイギリスのミュージシャンがイラク戦争直前に、児童ポルノ閲覧の容疑で逮捕され、後に証拠不十分で釈放されたという。政府の政策に反対する者に対して「児童ポルノを閲覧していた」とでっち上げることで、運動に打撃を与えようとしたと疑われかねない事件だった。・・・

2 表現の自由・内心の自由を侵害しかねない単純所持規制

2-1 「自己の性的好奇心を満たす目的」は誰が判断するのか
2-2 心の中を裁く共謀罪との親和性

・・・首都大学東京法科大学院教授の前田雅英氏は、日本ユニセフ協会の主催した「なくそう!子どもポルノ」キャンペーンセミナー『法改正の次にくるもの~法執行の取り組みと課題について~』(2009年6月4日開催)で、共謀罪の必要性を説いたとされるFBI駐日代表と同席していた。アグネス・チャンも出席していたようだ。

 銃の単純所持規制には消極的なアメリカ政府ではあるものの、シーファー駐日大使はマスコミを通じて児童ポルノの単純所持規制を訴え、あるいは議員会館を訪れて国会議員にロビー活動するなど、法規制の強化を後押ししていた。共謀罪とのかかわりあいが疑われるところだ。・・・

2-3 通信の秘密を侵害するネット規制

3-1 単純所持を禁止することと犯罪抑止の関係

・・・ ダガーナイフを禁止したところで、7月4日には高校生が級友を包丁で刺し殺してしまうという痛ましい事件が起きてしまった。では、今度は包丁を禁止するというのだろうか。原因と結果を倒錯しているのは児童ポルノも同じことではないか。・・・

3-2 日本は児童ポルノ大国というのはほんとうか

3-3 筋違いな創作物規制

・・・実在の被害者が存在しない架空の表現が性犯罪を誘発しているという研究結果が出たならば、このような作品の一切を規制するつもりなのか。

 それならば、刀による斬り合いの場面がある時代劇、拳銃による人殺しが頻発する刑事ドラマ、暴力的な行為を想起させる格闘技番組等々も児童への暴力行為を誘発するとして禁止するとでもいうのだろうか。・・・

3-4 子ども自身が撮った写真の扱いはどうなるのか
子ども自身が撮った写真であっても、児童ポルノと見なされ、摘発の対象となるとされている。

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/1572f2517ac43bbc0a7706c4bb485921
(出典)保坂展人のどこどこ日記 2009年07月06日

保坂展人:前衆院議員、前社会民主党副幹事長、社民党東京都連副代表、前総務省顧問
     教育ジャーナリスト「セブンティーン」「明星」などで連載。代表作に「いじめの光景」
     2003年の総選挙では、推薦人にはコミックマーケット準備会代表の米澤嘉博氏がいた。
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福島みずほさんの反対意見2

つついて、福島みずほさんの反対意見

・・・児童買春・児童ポルノ禁止法が作られたのは、被害にあう、あるいは被害にあった子どもをなくすためである。被害にあう子どもを保護するという立場からである。
 つまり、個人的法益の保護であって、決して抽象的な社会的法益保護の見地からではなかった。・・・

・・・法律の構成や趣旨は、繰り返すが、実在の子どもの権利の擁護とされているのである。
 アニメやマンガは、念頭に置いてはいなかったのである。
 あるいは、法律を作成をするにあたって、趣旨から、実在の被写体のある子どもの写真とされたのである。・・・

・・・仮に、アニメやマンガにまで、規制や処罰を拡大をしたらどうなるだろうか。
 判定をする人間、最終的には、裁判官が、アニメのこの子は、19歳に見える、いや17歳くらいだろうと判断をすることになる。
 はっきり言ってそれは、不可能であり、かつ恣意的になる。
 児童ポルノというときに、18歳未満の子どものポルノと法律は規定をした。
 一般のポルノは、刑法のわいせつ物の頒布、販売などで、処罰をされる。
 児童ポルノは、この刑法の特別規定として、規定をされたのである。
 つまり、18歳以上であるか、18歳未満であるかによって、児童ポルノ法によって、処罰されるかどうかが決まる。
 しかし、アニメやマンガは、どうやって、18歳未満かどうかを決めるのか。
 人によって、判断が全く違ってくるだろう。
 豊満な体をしているが、顔は、子どもっぽいので、15歳、いや、こんな童顔の女性もいるから、18歳を超えているとなるのだろうか。判定などだれもできないし、恣意的になるし、何が、誰が正しいかなんて、全く言えない。
 処罰の範囲が全くわからないのである。
 全く恣意的になってしまうし、処罰そのものの正しさの立証ができない。
 絵の人物が何歳に見えるかという愚かなことをするのだろうか。
 不可能なことをし、かつ、それが、処罰の対象になるということには、無理がある。

 刑事法は、明確性の原理が必要である。
 刑罰を課すのであるから、何が処罰をされ、何が処罰されないのかということが、一般的にも明確でなければならない。・・・


http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-681.html
(出典) 福島みずほのどきどき日記2008 / 03 / 24

福島瑞穂:参院議員、内閣府特命担当大臣(男女共同参画、消費者及び食品安全・少子化対策担当)
     社会民主党党首、弁護士、学習院女子大学客員教授


児童ポルノ法改正案に対する福島みずほさんの意見

現在、連立政権の中で男女共同参画担当大臣の福島瑞穂さん。
ブログでは、児童ポルノ法改正案に反対のコメント。弁護士だけに論点の明確な法律論になっています。



・・・児童ポルノには、もちろん反対である。
 被写体になった子どもは、傷つけられたまま成長することになると思うと心が痛む。子どもを食い物にしてと腹が立つ。

 しかし、「単純所持」についてまで処罰していいのだろうか。
 わたしの一番の危惧は、拳銃や麻薬は、一義的にわかるけれども、ポルノは一義的に決まらないことだ。
 最近、最高裁判所は、ロバート・メイプルソープの写真をわいせつ物ではないと判決を出した。
 わたしは、ニューヨークの現代美術館で、彼の写真を見たことがある。
 わいせつ物と言われてやっぱり驚いた。
 美術館で、写真は、展示されたいたし、やっぱりそれはアートだった。
 ピカソの絵だって、わいせつなのはあるよと言いたくなる。
 最高裁は、わいせつではないと判決を出したけれど、争われてきた。・・・
 
 ・・・所持を処罰するということは、多くの人に捜索がされる可能性があるということになるのではないか。
 刑事訴訟法102条1項は、必要があるときは、捜索をすることができると規定をしている。
 
 「単純所持」が処罰をされるということは、単純所持が、犯罪になるということであり、つまり、捜索が可能となるのである。
 
 捜索を受けて、自分の持っている雑誌のなかに、児童ポルノがあったとなったら、それで、有罪となる。 
 捜索は、からぶりということもあるので、捜索をしたけれども何もなかったということだってある。
 
 あるものを「犯罪にする」ということは、そういうことだ。・・・


http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-647.html
(出典) 福島みずほのどきどき日記2008 / 03 / 10

福島瑞穂:参院議員、内閣府特命担当大臣(男女共同参画、消費者及び食品安全・少子化対策担当)
     社会民主党党首、弁護士、学習院女子大学客員教授

児童ポルノ法記事一覧

宮沢りえのヘアヌード写真集 17歳で撮影なら児童ポルノ?(J-CAST )
http://www.j-cast.com/2009/06/29044242.html

アダルトゲームやアニメ「禁止」 「表現の自由を侵す」と反発
http://www.j-cast.com/2009/06/14042927.html

児童ポルノ規制強化 アニメやゲーム 持ってるだけで大変なことに
http://www.j-cast.com/2008/03/12017767.html

わかりやすい児童ポルノ法の問題点を扱った記事

わかりやすい児童ポルノ法の問題点扱った記事

「児童ポルノ法改正」に潜む危険     小寺信良:(ITmedia)

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0803/17/news010.html

児童ポルノ法改正、何が問題か       高橋暁子:(週アス デジタル)

http://ascii.jp/elem/000/000/118/118521/

児童ポルノ禁止法の余波とこれからの議論  保坂展人:(保坂のぶとブログ)

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/9569a418e9fe92a7e2ca439d5c4688e7